引越しを考えている方必見!今の時代に賃貸の仲介手数料は本当に必要なものなのか疑問に思った話
社会人になったので実家を出て一人暮らしを始める、県外の大学に進学するから、結婚したからなどのタイミングで多くの人がすることと言えば家を借りることですよね。
家を借りる際にすることと言えば、不動産ポータルサイトの「SUUMO」や「HOME'S」などで物件を探してそれを取り扱う不動産会社に問い合わせするという流れが多いと思います。
今回は賃貸の更新のタイミングで家賃が上がることになっていたのと、住んでいる物件のスペックにも不満があったので引越しをすることにしました。
その中で不動産会社に支払う仲介手数料について非常に疑問というか不信感を持ったので、仲介手数料について書きたいと思います。
仲介手数料って何??
簡単に言うと不動産会社が物件所有者に対しては住みたい人を探して来ること、物件を探している消費者に対して探している物件を見つけてくれることに対する成功報酬みたいなものです。
この仲介手数料の額は賃貸と売買で違うのでその辺も簡単に紹介しておきます。
【賃貸の場合】
1ヶ月分の家賃の1.08倍まで。※貸主と借主から貰える金額の合計。
つまり家賃10万円の家を借りるのであれば、仲介手数料は10.8万円となります。
【売買の場合】
物件購入価格の3%+6万円まで。※買主と売主一方から貰える金額の合計。
つまり1,000万円の家を買うのであれば、仲介手数料は36万円となります。
上記に記載した手数料が仲介会社の売り上げとなり、多くの不動産会社さんはこの手数料によって会社を経営しています。
買うか借りるかによって大きく手数料額が変わってきますが、今回は賃貸の手数料について書きたいと思います。
借主側の仲介手数料は本当に必要なのか?
少なくとも今回の僕のようなケースだと払うに値しないと思いました。
なぜなら物件はポータルサイトで自分で見つけて問い合わせましたし、仲介会社にはその1物件しか案内してもらわずに物件を決めました。
確かに鍵の手配と契約の手続きは僕ではできませんが、貸主に直接行けば仲介会社の力を借りる必要もありません。
そうすれば仲介手数料が発生せずに家を借りることが出来る中で、仲介会社から僕たちに提供できるサービスって何があるんですかね。
今回はその価値が見出せなかったことで仲介手数料って本当にこの金額でいいのかと疑問に思ってしまいました。
僕が初めて家を借りた時は今のようにたくさんの物件画像がネット上にあった訳ではなかったので、仲介会社さんにいろいろ物件を案内してもらって物件を決めた時の場合であれば対価として手数料を払うのは納得できました。
それが仲介会社のサービスとするのであれば、ネットを使って自分で物件を探してしまえる今の時代ではサービスが成立していないようにも思えますよね。
こんなサービスもあります!「チャット不動産 イエプラ」
深夜0時まで不動産のプロに無料で相談ができる「家AGENT+」
チャットを使って家探しを相談できるサービスがあるみたいです。深夜0時まで対応してもらえるし、わざわざ来店せずに家探しをサポートしてもらえるなら便利ですよね。
こういう非対面のサービスも今後は増えてくるでしょうし、そうなると同等の手数料を払うのって本当に正しいのか?との話も増えてくるのではないでしょうか。
仲介手数料は無料に出来るのか?
結論から言うと出来ます。じゃあ仲介会社がどうやって利益を得ているのかというと、貸主の方から1ヶ月分の家賃金額をもらっています。
勘のいい人は疑問に感じたかもしれませんが、先程記載したように賃貸仲介会社の手数料は、
【賃貸の場合】
1ヶ月分の家賃の1.08倍まで。※貸主と借主から貰える金額の合計。
つまり家賃10万円の家を借りるのであれば、仲介手数料は10.8万円となります。
となっていて貸主と借主から貰える金額は合計で家賃1ヶ月分までです。
貸主から貰っているんだったら、借主である僕達からはこれ以上貰えないのでは?と思いますよね。でも実際は貰っています、不動産業界ではこれを両手仲介といいます。
どうなっているかというと、貸主からもらうのは手数料という形ではなく広告費としてもらっているんですね。借主から1ヶ月分の手数料を貰っても宅地建物取引業法的にも問題無いわけです。
なので借主である僕達から手数料を貰えなくても仲介会社は売上を立てることが出来るので、仲介手数料は無料にすることは可能ではありますね。
仲介手数料を無料にする方法
引越しするタイミングでは何かとお金がかかるので少しでも費用は安く抑えたいところだと思うので、手数料を無料にする方法を紹介します。
①仲介手数料無料の会社に仲介してもらう
これが一番簡単な方法です。探し方はネットで「仲介手数料無料 ◯◯(エリア)」で検索すれば見つかると思います。
無料だから何かサービスがカットされているんじゃないかと心配になるかもしれませんが、むしろ普通の仲介会社が取りすぎな状況なのでそこは心配ありません。
ただ無料にして通常より利益が出にくい分数をこなさないといけないので、一人当たりに割ける時間は少ないかもしれないので物件探しから仲介会社に全部任せたいという人は合わない可能性もありますが、担当してくれる営業マン次第でしょう。
②仲介会社に交渉する
手数料無料の会社の存在もあり、手数料交渉をされるケースも増えてきているそうです。不動産会社からしたら他の会社に行かれるより、売上を確保出来た方がいいのである程度交渉に応じてくれやすかったりします。
特に交渉しやすい物件は貸主からの広告費が高い物件です。
通常貸主側から設定されている広告費は家賃の100%(1ヶ月分)が相場だそうですが、200%に設定されている物件もあるそうです。
貸主さんが早く入居者を決めてほしい場合に高い金額に設定されたりするそうです。
見分け方は仲介会社さんが出してくれる物件の情報が描いてある紙(通称マイソク)にAD費◯◯%と書いてあるのでそこを見ればわかります。
これが見えない形でプリントアウトする会社もあったりするので、記載がある場合はチェックするといいでしょう。
まとめ
ネットで自分で住みたい物件を探せるようになっているので、仲介会社の手数料の価値は以前とは異なるものにならないといけないはずですが、不動産業界は変化するスピードが非常に遅いので昔からのルールで運用されています。
僕達はサービスに対して対価を払うべきではありますが、受けたサービスに見合った対価を払うべきでもあります。
そんな中で定額かのように発生する仲介手数料には疑問を感じますし、逆に仲介会社は提供できるサービス内容を考え直す必要があるとも思います。
何にしても引越しにかかる初期コストは抑えたいものなので、上手く活用していけるといいですね。